- 格安SIMは地方で使えるの?
- 地方では速度がでないんじゃないの?
格安SIMは地方でも電波は繋がりますし、速度も全く心配なく使うことができます。
格安SIMに興味はあるけれど、ネットでは、「速度がでなくてイライラする」等のネガティブな口コミを見かけたりするので、地方では遅いどころか電波が入らないんじゃないか、と心配。
安いから地方では電波が入らないんじゃないか、そんなことが心配になっているかもしれません。
そもそも、電波と速度はどう違うのかわかりますか?
電波と速度とは全く別のものなので、電波が入るから速度が遅いわけでもありません。
まして、都会だけ電波が入って地方では電波が入らないということはありません。
格安SIMの電波や速度というのはどうなっているのでしょうか。
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Contents
格安SIMの電波とは
まずはじめに「格安SIMは速度が遅いから地方では使えないんじゃないか?」
という心配を思っている声をよく耳にします。
格安SIMは都会のものだけで地方では使えない、そう思っている人が本当に多くいます。
それは、大前提として、格安SIMというものがどんなものかわかっている人が少ないからだと思っています。
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まず、格安SIMのなりたちですが、格安SIMは基本的に自社で回線を持たず、キャリアの回線を借りているので、電波はキャリアの電波状況とまったく同じです。
よく、ドコモ系、au系、ソフトバンク系などと聞いたことがあると思います。
それは、ドコモ系はドコモの回線を借り受けている、auはau回線を借り受けている、ソフトバンクソフトバンクの回線を借り受けているということになります。
なので、ドコモ系格安SIMであれば、ドコモの電波が使えるのならドコモの格安SIMを使うことができます。
格安SIMは基本的に自社で回線を持たず、キャリアの回線を借りているので、電波に関してはキャリアとまったく同じなのです。
各キャリアのエリアは下記で確認できます。
ドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/area/
au
https://www.au.com/mobile/area/
ソフトバンク
https://www.softbank.jp/mobile/network/area/
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格安SIMの速度とは
格安SIMの電波がわかって頂けたと思います。
次は格安SIMの速度をみていきましょう。
まず、「人がたくさんいる都心部とは違い地方では繋がりにくいから遅い」というのは間違いです。
エリアは各キャリアと同じだとお話しました。
電波が面だとしたら、速度は車線に例えられます。
例えば、車が50車走るとして4車線ある道と1車線しかないとしたら車線が多い方が速いですよね。
格安SIMはキャリアから回線を借り受けているので、どうしてもキャリアより回線が少なくなります。
そうすると、どうしても車は渋滞してしまい、速度が遅くなるということになります。
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各キャリアのバンド帯をチェック
格安SIMの電波と速度については上記の通りです。
格安SIMは回線をキャリアから借り受けているので、電波の得手不得手もキャリア依存となります。
各キャリアのバンド帯は下記のようになっています。
ドコモ | au | ソフトバンク | ||||
4G/LTE | 3G | 4G/LTE | 3G | 4G/LTE | 3G | |
バンド1/2.1GHz帯 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
バンド3/1.7GHz帯 | ○ | ○ | ||||
バンド6/800MHz帯 | ○ | |||||
バンド8/900MHz帯/プラチナバンド | ○ | ○ | ||||
バンド9/1.7GHz帯 | ○ | |||||
バンド11/1.5GHz | ○ | |||||
バンド18/1.8GHz/プラチナバンド | ○ | ○ | ||||
バンド19/800GHz/プラチナバンド | ○(東名阪) | ○ | ||||
バンド21/1.5GHz | ||||||
バンド26/800MHz | ○ | |||||
バンド28/700MHz/プラチナバンド | ○ | ○ | ○ | |||
バンド41/TD-LTE | ○ | ○ |
色のついているバンド帯がプラチナバンドと言われていて、いわゆる高速道路と言えます。
このプラチナバンドは山間部でも繋がるバンド帯なので、ここを対応しているのが大事です。
バンド帯によってどこが強い弱いというのがありますが、基本的に高い周波数帯であれば速度は早く出ると考えてOKです。
それでは各バンド帯を説明します。
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2.1GHz帯(バンド1)
このバンド帯は日本全国に基地局があり、各キャリアともにLTEと呼ばれ速度も速く、国内のスマホはもちろん、海外のスマホでもこの周波数帯は使用されています。
どのスマホでも、どのキャリアでもこの周波数体は掴むことのできます。
1.5GHz帯(バンド21)
1.5GHz帯は2.1GHzと同じくLTEでありますが、ドコモが地方都市に設備している日本独自の周波数帯となるため海外製スマホはもちろん、様々な周波数帯に対応しているiPhoneでもこの周波数帯には対応していません。
地方都市でドコモが強いと言われるのはこのバンド帯があるためです。
1.7GHz帯(バンド3)
1.7GHzはドコモが東名阪で使用しているLTE限定で高速な速度がでます。
この周波数帯は海外では1.8GHzと呼ばれたりもしています。
800MHz帯(バンド19)
800MHzは速度は遅いものの、ドコモのプラチナバンドと呼ばれ、広いエリアをカバーできる周波数帯です。
地方で多く使われていますが、都心でも電波の弱いところでもこの周波数帯が使われています。
ただし、この周波数帯は日本独自のため、海外製ではフォローしているスマホは少ないです。
まとめ:格安SIMが地方で使えないということはない
格安SIMのエリアと速度の違いはわかって頂けだと思います。
電波(エリア)は各キャリアと同じで、速度の違いは回線の太さと言えます。
なので、もし「格安SIMは安かろう悪かろうではない」ではないという不安がなくなって頂けたら幸いです。