MM総研が、格安SIM(MVNO)の利用状況に関する調査結果を発表しました。
その結果、格安SIMの認知度は高いものの、実際利用しているユーザーは少ないという結果となりました。
また、その格安SIMの利用満足度No.1はBIGLOBE SIMであることが明らかになりました。
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格安SIMの認知度は約84%!満足度No.1はBIGLOBE SIM
今回のMM総研の調査結果によると、格安SIMの認知度は約84%と高い数字が出ました。
確かに、格安SIMの存在は色々なところで取り上げられているので、認知度が約84%というのは納得の数字ですね。
ただ、認知度は高いものの、実際の利用率は低いですね。こちらに関しては後述します。
では、実際に格安SIMを利用しているユーザーで利用満足度の高いのはどこでしょうか。
利用満足度No.1は僅差でBIGLOBE SIM!次いでmineo
実際に格安SIMを利用しているユーザーの利用満足度は、僅差でBIGLOBE SIM
となり、次いでmineoという結果となりました。
BIGLOBE SIMはインターネットで高い口コミを見るので、これは納得ですね。
BIGLOBEという安心感もあると思いますし、店舗があるというのも安心感があるのではないでしょうか。
そして、僅差で2位となったのは、mineoですが、こちらも高い口コミを見ます。
mineoは次々と様々なサービスを提供しているので、やはりそういった点が満足に繋がるのでしょう。
なので、こちらも納得です。
ただ、格安SIM創成期には人気だったIIJmioが4位だったのが少し驚きでした。
確かに悪くはないのですが、後発にサービスなどで負けてしまったかな?という感はあります。
約68%が他の人にも勧めたい
では、実際に格安SIMを利用しているユーザーで、他の人にも勧めたいかという調査では、約68%が "勧めたい" と答えています。
つまり、格安SIM利用者の半数以上は、格安SIMに満足しているということになります。
格安SIM利用者は多いとは言えませんが、格安SIMに対する満足度は高いと言えるますね。
キャリアの利用料金と比較した場合の費用効果はかなりのものがあるので、品質(速度など)さえ悪くなければい、安い方がいいと思うのは当然ですよね。
格安SIMに乗り換えられない理由は不安感から
先ほど、格安SIMは知っているけれど、利用していないユーザーは69%と "知っているけれど利用していない" と、半数以上が利用していないという結果になりました。
69%が知っているけれど利用しない、という理由はなぜでしょうか。
その理由は下記となります。
1位は、申込が面倒となっていますが、これはキャリア間の移動(MNP)も同じだと思います。
確かに、MNPをするには、MNP予約番号を取得し、新しいキャリアへ申込ますが、違約金がかかることもあり、「面倒くさい」となるのはよくわかります。
確かに、同じキャリアを利用するのが一番簡単で楽ですからね。
なので、これは特に格安SIMだからというのではないのではないか、と思います。
注目したいのは、2位の「サポートに不安がある」と3位の「通信品質に不安がある」だと思います。
格安SIMは店舗のないところもありますし、店舗があっても店舗数が少なく、近所にないということも多いです。
「何かあったらどうしよう」と思うのは当然ですね。
格安SIMは料金は安いですが、SIMカードの差し替えや設定など全て自分でやる必要があります。
もちろん、各社ともに手順など案内はしていますが、キャリアでは機種変をしたりしても店舗で全てやってくれるので、自分でやる必要はありません。
実際にやってしまえば、それほど難しいものではありませんが、やはり利用する前はそういった不安を感じるのは普通だと思います。
また、通話品質に関する不安も高いです。
格安SIMはキャリアの回線を利用しているとはいえ、"キャリアの回線を借りている" のですから、どうしても通信品質に不安を持ってしまうのも仕方のないものだと思います。
確かに、同じドコモ系の格安SIMでも、MVNO会社によって速度がかなり遅いなどというのもあります。
また、通信制限の規定量がキャリアよりも少ないというのもあります。
たまにしか使わないユーザーはあまり気にしないかもしれませんが、それなりに使うユーザーには、この通信制限の規定量が少ないというのは痛いですね。
また、通信だけでなく通話品質というのも気になるのは当然です。
こういった通信物は、同じキャリアでも利用する場所にもよるので、利用したことのないキャリアは不安になるのも当然ですね。
格安SIMに向く人と向かない人がいる
不安というのは、誰でも持つものなので、こういった不安は身近に利用している人がいれば払拭されるものです。
しかし、中にはどうやっても格安SIMに向かないという人もいます。
それが、上記の利用しない理由にある、「キャリアのメールアドレスが使えない」と「かけ放題プランがない」に当たります。
キャリアのメールアドレスの代わりとして、フリーメールを使う手があります。
フリーメールを利用している人は多いですが、周囲の人にメールアドレスの変更をお知らせするというのは確かに面倒です。
ただ、こういった人はキャリア間の移動も躊躇すると思いますが。
次に、これは絶対キャリア利用が一番というのが、「かけ放題プランがない」です。
確かに、最近、「5分かけ放題」というプランも結構出てきています。
でも、あくまでも「5分」です。
それ以上の通話になると、一度切ってかけ直すか、有料で通話することになりますが、かけ直すのは面倒ですし、格安SIMの通話料金は高いので、通話をよくするユーザーにはあまり安くならないという結果にもなりかねません。
キャリアは、データ通信の料金は高いですが、かけ放題プランがあるので、通話に関しては安いと言えます。
なので、通話をよくするユーザーには格安SIMは向かないと言えます。
当たり前ですが、何事にも向き不向きがあるのですよね。
まとめ
認知度に比べ、利用率は低いという結果となりましたが、実際利用したユーザーの満足度は高いものとなっています。
格安SIMを利用しない理由として一番大きいのが「不安」ということがわかりましたが、これはある程度払拭できるものではあるので、利用者はこれから増えていくのではないでしょうか。
sauce:MM総研