3つのセンサーを搭載し、カメラ性能をウリとした、ソニーのXperia XZ。
そのXperia XZのカメラベンチマーク・DxoMarkの結果が出ましたが、スコア87と高特典ではありますが、Xperia X Performanceを下回り、Xperia Z5と同等であることがわかりました。
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Xperia XZのカメラベンチマーク
Xperia XZのカメラベンチマークがDxoMarkで公開されました。
総合スコアは87点となり、Xperia X Performanceの88点を下回り、Xperia Z5と同じ85点という結果になりました。
(C)DxoMark
Xperia XZは3つのセンサーを搭載したことで、カメラ性能がウリのひとつでした。
なのですが、意外にもXperia X Performanceを下回る結果となってしまったのは、少し驚きですね。
DxoMarkによると、良くも悪くも従来のソニーの機種の流れをくんでいるということです。
Xperia XZのカメラで良いのはオートフォーカスだそうですが、ノイズが発生しやすいそうです。
では、Xperia XZのカメラベンチマークスコアをご覧下さい。
(C)DxoMark
確かにオートフォーカスはずば抜けて高いスコアとなっていますね。
ですが、アーティファクトスコアがガクンと低くなっています。
これは、歪みということです。
ノイズのスコアも若干低めですね。
それでは、Xperia XZで撮影された写真サンプルを見ていきましょう。
(C)DxoMark
(C)DxoMark
2枚ともに屋外での撮影ですが、色のコントラストはシャープで自然な発色となっていますね。
次に屋内での写真を見てみましょう。
(C)DxoMark
屋外での写真よりも色補正が自然なことがわかります。
では、細部を見ていきましょう。
(C)DxoMark
この画像を見ると、アーティファクトスコアが低い理由がわかりますね。
歪みが発生し、ノイズも出ています。
Xperia XZのカメラスコアで著しく低いスコアだったのが、アーティファクトなので、この点が解消されれば、Xperia X Performanceに並ぶスコアは出たと思うのですが。
次に、動画のベンチマークスコアをご覧下さい。
(C)DxoMark
こちらの動画のスコアでも、オートフォーカススコアは高くなっています。
そして、静止画と比べるとノイズスコアはアーティファクトと並んで高く、ノイズが少ないということになります。
しかし、やはりアーティファクトスコアが低いです。
つまり、歪みですね。
Xperia XZはこのアーティファクトが弱く足を引っ張ってしまっているんですね。
少し残念ですね。
Xperia XZのカメラの長所と短所
(C)DxoMark
ベンチマークスコアを見ると、静止画が87点、動画が88点となります。
全体的に見た場合、静止画より動画の方が若干スコアが良いということですね。
詳細を見ても、テクスチャ以外は静止画より動画の方のスコアが高くなっています。
動画の方が難しそうなイメージがあるのですが、どうなのでしょうか。
そして、やはりアーティファクトのスコアが極端に低いのが目立ちます。
それ以外は悪くないのですが...。
これを元にした、静止画と動画の長所と短所は下記の通りとなります。
Xperia XZの静止画の長所
- 低光条件でも良好な露光
- すべての照明条件で良いが、特に明るい照明で高速かつ正確なオートフォーカス
- 明るい光の中で、とても良い発色とホワイトバランス
- ディテールの再現性は良く、低照度ではノイズが少ない
- 追加光源なしでのフラッシュ使用で、とても良いホワイトバランスと発色
オートフォーカスが良く、ホワイトバランスや発色も良いことがわかります。
ノイズに関しても良いようです。
Xperia XZの静止画の短所
- 明るい光の中での撮影ではアーティファクトが目立つ
- 写真の真ん中と隅を比較すると隅では鮮明度が落ちる
- 低コントラストでは、輝度ノイズが目立たなく、ディテールが損なわれる
- 高コントラストでは、ハイライトとシャドーでディテールが損なわれる
やはり、アーティファクトですね。
どの状況下でも、アーティファクトは悪いようです。
Xperia XZの動画の長所
- 全ての光の条件下で、安定感が良い
- 全ての光の条件下で、迅速かつ正確なオートフォーカス
- 全体的に良好で滑らかな露出
- 良好なカラーレンダリングとホワイトバランス
- 低レベルの輝度ノイズ
動画で難しいのは安定感ですが、その安定感は良いのですね。
そして、オートフォーカスやホワイトバランスは静止画同様良いということになります。
Xperia XZの動画の短所
- 三脚使用時のビデオキャプチャの微振動
- 全ての条件下でモーションブラーが表示
- 暗い場所においてカラーシェーディングが見える
- 暗い場所においてノイズの蓄積
動画においては、全体的に暗所での撮影が苦手なようですね。
Xperia XZのカメラ性能まとめ
Xperia XZがウリとしたのが、3つのセンサーの搭載。
この3つのセンサーの、オートフォーカス、ホワイトバランス、色の再現性といったものはスコアに反映されています。
つまり、Xperia XZで搭載された3つのセンサー性能は良い、ということになりますが、アーティファクトが足を引っ張りましたね。
Xperiaシリーズのカメラで最高スコアとなっているのは、Xperia X Performanceですが、Xperia X Performanceにおいては、このアーティファクトスコアも悪くないのですね。
そして、Xperia Z5は、Xperia XZと同じようにアーティファクトスコアが低くなっています。
せっかくXperia X Performanceでアーティファクトが改善されたと思ったのに、なぜXperia XZでは元に戻ってしまったのでしょうか。
この点においては進化ではなく、退化してしまったことになります。
Xperiaシリーズの課題は、アーティファクトのようですね。
sauce:DxoMark via Xperia Blog
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