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全日本空輸(ANA)がソフトバンク傘下のSBパートナーズと、Xperia XZをベースとしたANA Phoneを12月上旬から発売することを明らかにしました。
ANA Phoneとは
ANA Phoneは、インターネット回線をソフトバンク傘下のSBパートナーズ(MVNO)を利用したサービスとなります。
そして、毎月の利用料金に応じた、ANAのマイルが貯まるということで、ANAマイレージカードを持っている方にはとても嬉しいサービスですね。
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マイルの貯まり方は、料金プランに応じて、毎月自動的に積算され、最大600マイルまで貯まるそうです。
月600マイル貯めるには、「スマ放題(PT)30GBプラン」の場合となりますが、月600マイルの場合は2年間で14,400マイル貯まり、また、ANAの国内線・国際線問わず1区間登場する度に、1回につき4000マイルがボーナスとして加算されます。
このボーナス加算マイルは2年間で最大5回まで加算されるということです。つまり、スマホを使用するだけでもマイルが貯まるのに、ANAに搭乗した際には通常の飛行マイルの他にサービスマイルが貯まるので、とってもお得ですね。
2年間で最大34,400マイル貯まるとなると、韓国線であれば無料で旅行できます。
また、機種はXperia XZベースですが、ANA Phoneオリジナルのホーム画面と壁紙となり、時間によりデザインが変わるそうです。
その他にも、ANAの就航する89都市から、任意の2都市を選んで、その都市の時間と気温、天気を表示することができます。
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出張の多いサラリーマンや、度々海外へ訪れる方にはとても便利ですね。
ちなみに、発売される色はソフトバンクと同じ、ミネラルブラック、プラチナ、フォレストブルー、ディープピンクの4色です。
ANA Phoneのプラン
ANA Phoneの料金プランは下記のようになっています。
24時間国内通話無料のスマ放題と、1回5分以内の国内通話無料のスマ放題ライトの2種類の通話プランにデータ通信が加算となります。
ANA Phoneの料金プラン一覧は下記のようになります。
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月600マイル貯めるには30GBプランとなりますが、最低の2GBプランでも月300マイルは貯まります。
ただ、お気づきのようにMVNOにある、データ通信のみというプランがありません。必ず通話プランがついてきます。
そして、機種代金が表記されていないので、断言はできませんが、恐らく機種代金込みとなるのではないかと思われます。
また、契約は2年契約となり、契約は自動継続となるそうです。2年契約のないフリープランはありません。
でも、この料金って、「本当にMVNO?」と思いますよね。高いです。
また、"スマ放題" や "スマ放題ライト" という名称がソフトバンクそのままですね。
ソフトバンクの料金と比較
ソフトバンクのスマ放題の料金を見てみると、下記のようになっています。
料金を合計すると下記のようになります。
スマ放題+データ通信量 | ANA Phone | ソフトバンク |
2GB | 6,500円 | 6,500円 |
5GB | 8,000円 | 8,000円 |
20GB | 9,000円 | 9,000円 |
30GB | 11,000円 | 11,000 |
機種代金は考えないで、単なる通話料とデータ通信量のみの比較となりますが、ANA Phoneの料金はソフトバンクと全く同じですね。
逆に、ソフトバンクはデータ通信量が1GBからあるのに対し、ANA Phoneは2GBからとなります。
もし、ANA Phoneが機種代金込みであれば、ANA Phoneの方が機種代分のみ安いということになります。
ちなみに、Xperia XZの機種代はまだ発表されていないので、Xperia X Performanceの機種代金を見ると、下記のようになります。
MNP | 新規 | 機種変 | |
機種代金(24回払いの場合) | 3,880円 ×24ヵ月 (93,120円) | 3,880円 ×24ヵ月 (93,120円) | 3,880円 ×24ヵ月 (93,120円) |
月月割 | 3,430円 ×24ヵ月 (82,320円) | 2,400円 ×24ヵ月 (57,600円) | 2,400円 ×24ヵ月 (57,600円) |
実質負担額 | 10,800円 | 35,520円 | 35,520円 |
月々機種代金 | 450円 | 1,480円 | 1,480円 |
ANA Phoneにする人は、他社からのMNPかもしくは新規のみとなりますよね。
MNPの場合、月々機種代は450円、新規は1,480円となるので、Xperia XZの料金がこれと似たものであれば、月々の代金はMNPで450円程度、新規で1,480円程度ANA Phoneの方が安いということにはなります。
しかし、データ通信量が1GBでいい人には、2GBプランからしかないANA Phoneは逆に高くなります。
こうやって見ると、機種代分が安いというだけで料金的にはソフトバンクと同じです。ただ、回線がソフトバンクのMVNOということで、速度がどれくらい出るかが気になりますね。
MVNOはあくまでも、"間借り" なので、親元の回線の速度と同じにはなりません。
そうすると、ANA Phoneは、ANAのマイレージが貯まりやすくはなっているものの、料金的メリットはないと言えますね。
なので、ANAマイレージバンクに加入している人で、ANAを良く利用される方はANA Phoneはマイルが貯まる分お得ですが、ANAマイレージに加入していても普段あまり利用していない人は、メリットは多少あるくらいとなります。
ただ、このANA Phoneの支払いをANAカードでした場合のマイルの貯まり方は良いかもしれません。
なお、ANA Phoneは11月2日(水)午前10時よりWEBにて受付開始となり、販売は12月上旬ということです。