キャリアから格安SIMへ移る時に問題となるのが「名義人」です。
キャリアであればそれほど問題となることは少ないですが、格安SIMにおいて「名義変更」というのはなかなか難しいものになります。
ここでは名義変更とその種類や移転時の名義変更についてお話します。
[quads id=1]
名義変更は3種類
普段は気にすることがない「名義人」
ですが、意外とひっかかることが多い名義変更。
その名義変更が実は3種類あります。
どんな名義変更があるのでしょうか。
- 改称:結婚や離婚で姓が変わった場合
- 継承:名義人の死去により引き継ぐ場合
- 譲渡:家族や第三者に譲渡する場合
名義変更で多いのは、改称、譲渡となります。
改称は結婚や離婚、または改名のときに使うのですが、間違えることもないと思います。
気をつけなければいけないのは譲渡です。
家族以外の第三者に譲るときは譲渡にあたるのは間違われることはないのですが、一番間違えやすいのが家族間の譲渡です。
よくある家族間譲渡の例としては、親の名義から子供の名義に変更することです。
子供が学生のうちは親の名義 で契約していたけれど、子供の独立などで名義を変更する、ということがよくあります。
しかし、ここで親子だから...と思っても第三者であれ親子であれ、別の名義人になるのは一緒ですので、譲渡にあたります。
MNPでひっかかる名義変更
キャリアから格安SIMへMNPする際に、「同時に名義変更しておこう」というパターンもよくあります。
これはキャリア間でなら問題ありません。
しかし、格安SIMへの転出の場合は注意が必要です。
格安SIMでは、MNP予約番号発行時の名義とMVNOのお申し込み時の契約者名義は同一である必要があります。
なので、名義変更を考えているのなら、キャリアでMNP予約番号を取る場合に名義変更をしておきましょう。
[quads id=2]
格安SIMでは難しい名義変更
MNP予約番号から格安SIMへ移転の際に名義人変更できないのなら、格安SIMへ移転後に名義人変更をすればいいと、安易に考えるのは危険です。
というのも、格安SIMで改称はできるけれど「譲渡」になると対応している会社はほとんどなくなります。
2020年執筆時現在、確認できているのは下記の4社のみです。
- mineo
- OCNモバイルONE
- イオンモバイル(カウンターのみ)
- ワイモバイル
イオンモバイルは名義変更可能ではありますが、即日渡し対応のカウンターのみでの対応になるので、近くに即日渡しのカウンターがなければ譲渡不可となるので、実質3社と考えても良いと思います。
キャリアでの譲渡方法
キャリアでの譲渡方法をご紹介します。
ドコモ
ネットでは対応できないので、必ずカウンターに行く必要があります。
その際、譲り受ける人のみでの来店でも構いません。
その場合、譲る人の委任状が必要となります。
なお、譲る人のみの場合も同じく委任状が必要となります。
必要となるものは下記となります。
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人のクレジットカード、キャッシュカード、または通帳+届出印
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人の身分証明書
譲渡における手数料は2,000円となります(家族間の場合は無料)
au
ネットでは対応できないので、必ず両者でカウンターに行く必要があります。
必要となるものは下記となります。
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人のクレジットカード、キャッシュカード、または通帳+届出印
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人の身分証明書
- 譲渡する人の印鑑
譲渡における手数料は2,700円となります(家族間の場合は無料)
ソフトバンク
ネットでは対応できないので、必ず両人でカウンターに行く必要があります。
必要となるものは下記となります。
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人のクレジットカード、キャッシュカード、または通帳+届出印
- 譲渡する人と譲渡して貰う人両人の身分証明書
- 家族割引を継続したまま名義を変更する場合、両者が家族であることを確認できる書類(住民票記載事項証明書、健康保険証など)
譲渡における手数料は3,000円となります(家族間の場合は無料)
まとめ
格安SIMへの移転時に契約ができなかった、という声をチラホラ聞きますが、MNP予約番号と格安SIM申込人が違う場合も多々あります。
これから格安SIMへMNPしようとする人は名義をしっかり確認しておきましょう。