テレビのコマーシャルやネット広告のためか、MM総研によると2018年3月時点でのMVNO(格安SIM)の利用者は1082.8万回線と、前年比33.7%増と急速に伸びています。
1年間で33.7%増というのは、すごい伸び率だと言えます。
確かに、テレビをつけてもmineoやUQモバイルなど格安SIMサービスのCMは見ますし、ネットでも格安SIMサービスの広告はよく目にします。
まだ乗り換えていない人の中にも、気になっている人は多いと思います。
そこで耳にするのが、格安SIM、そして格安スマホという言葉。
でも、そもそも格安SIMと格安スマホってどう違うの?という人も多いと思います。
今回は、格安SIMと格安スマホについて説明したいと思います。
格安SIMサービス利用者推移
6月20日にMM総研が発表した、2018年の格安SIMサービス利用者数の推移は下記のようになっています。
ここで、「独自サービス型SIM」というのが、通称格安SIM、またはMVNOと呼ばれるものになります。
2013年では利用者はとても少なかったのが、年々増えていっているのがわかります。今後もかなりの割合で伸びて行きそうです。
そして、その格安SIMサービスの利用者の内訳というのは、下記のようになっています。
昨年は、インターネットイニシアティブ(IIJmio)がトップだったのが、今年は楽天モバイルが一位となり、IIJmioは同数程度となっています。
3位がNTTコミュニケーションズ(OCNモバイル)、そして4位がUQコミュニケーションズ(UQモバイル)、5位がケイ・オプティコム(mineo)、継いでビッグローブとなっており、どのサービスもテレビコマーシャルやネットでよくみるサービスとなっています。
スマホなどに詳しくない人でも、どのサービスも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。
格安SIMと格安スマホって違うの?
ここで登場する言葉が、"格安SIM(MVNO)"、"格安スマホ" という言葉だと思います。
「格安スマホにすると月額料金が安くなる!」
「格安SIMに乗り換えて月額料金が安くなった!」
こんな言葉もよく耳にすると思いますが、どちらも "安い" と言っているのですが、そもそも格安スマホと格安SIMって違うものなの?同じ物なの?と疑問に思うと思います。
まず、厳密に言うと、格安スマホと格安SIMは違うものです。
格安SIMとは?
それぞれ "格安" という言葉を取ると、"スマホ" と "SIM" ですよね。
スマホはご存知、スマートフォンの略ですよね。
それでは、SIMって何?というと、携帯時代からずっとあるもので、スマホに入れる小さなカードありますよね。
赤丸で囲った部分の小さいカードです。
ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアで機種変をするとカウンターで、このカードを入れ替えているのを見たことのある人も多いと思います。
この小さいカードを "SIMカード" と言います。
スマホは携帯と同じく、このSIMカードが入っていないとLTEや通話を使用することはできません。
この小さなカードの中に電話番号情報が入っているんですね。
そして、従来、このSIMカードは、ドコモ、au、ソフトバンクと言った3大キャリアと呼ばれる携帯会社のみしかありませんでしたが、数年前からMVNOを呼ばれる事業者がキャリアの回線を借りてSIMカードを安価で提供するようになりました。
この安価で提供されているSIMを "格安SIM" と呼ぶようになりました。
格安スマホとは?
では、格安スマホとはなんでしょうか?
言葉の通り、スマホ、つまり、"価格の安いスマートフォン" というのが本来の意味です。
例えば、iPhoneやGalaxy、Xperiaと言ったキャリアから出ているスマートフォンって高いですよね。
今では10万円くらいします。
それに対して、Amazonなどで1万円台から3万円台などといったびっくりするほど安いスマートフォンが売られています。
格安スマホとは、本来、こういったスマートフォンのことをさしていました。
しかし、現在は格安スマホを出しているASUS、ZTE、Huaweiなどといったメーカーも8万円などする高価格で高スペックなスマートフォンも登場してきました。
そういった高価格帯のスマートフォンも、キャリア以外で販売されているスマートフォンは格安スマホに含まれます。
しかし最近では、「格安スマホならmineo」などと言ったように宣伝されており、「安く使えるスマートフォン」というように使われるようになっています。
また、ドコモなどのキャリアから、そう言った格安SIMサービスで販売されているスマートフォンとSIMカードをセット購入した場合に、「格安スマホに乗り換えた」と言ったり、格安スマホという言葉の中に格安SIMを含むことが多くなっていて、"格安スマホ" という言葉の中に格安SIM(MVNO)も含まれることが多くなっています。
さいごに
格安SIM、格安スマホとよく見聞きする言葉ですが、意外とこの格安SIMと格安スマホの違いがわからないという人がいるので、今回は格安SIMと格安スマホの違いを説明しました。
「違いがわかるようでよくわからない」
という方の参考になれば幸いです。
ちなみに、格安スマホというと格安SIMを含んで使われる場合が多くなっていますが、キャリアと違いスマホとSIMカードを別々に購入することもできますよね。
例えば、スマホはSIMフリーiPhoneでSIMカードは格安SIMだったり、スマホはAmazonや家電量販店、ネットで購入し、SIMカードは好きなところの格安SIMサービスを使うといったこともあるので、このブログでは格安スマホはキャリア以外のスマートフォンを、そして格安SIMはキャリア以外のSIMカードと厳密に区分しています。