日本では発売未定のGoogle Pixelと既に日本でも発売されているiPhone7のベンチマーク比較は以前にもご紹介しましたが、今回はベンチマークだけでなく、カメラクオリティなど総合的に徹底比較していきます。
Google PixelとiPhone7を徹底比較!
日本での発売が待たれるGoogle Pixelと既に日本で発売されているiPhone7。
未発売のものと比べるのはどうかな?と思いましたが、Google Pixelを期待しているユーザーも多いので、ご紹介します。
Google PixelとiPhone7比較動画
まずは、Google PixelとiPhone7の比較動画からご覧下さい。
外観から、実際に使用しての比較となります。
両機種のディスプレイも比較できますね。
それでは、各項目ごとに比較していきたいと思います。
Google PixelとiPhone7 デザイン比較
(C)Phone Arena
(C)Phone Arena
(C)Phone Arena
Google PixelもiPhone7もシンプルなデザインですが、Google Pixelは背面がツートンカラーになっているのが特徴です。
サイズとしては、Google Pixelは本体サイズが143.84 x 69.54 x 8.58 mmで、ディスプレイサイズは5インチとなっています。
対するiPhone7は本体サイズは138.3 x 67.1 x 7.1 mmで、ディスプレイサイズは4.7インチとなっています。
どちらの方が特に大きいということもなく、Google Pixelの方が本体サイズ若干大きい分ディスプレイサイズも大きくなっています。
しかし、面白いことに縦の長さはGoogle PixelとiPhone7では5.5mmの差があるのに対し、横幅はそれほどの差がないことです。
なので、Google Pixelの方が大きいとは言っても幅は大差がないので、手に持った時の感じとしてはあまり変わらないと思います。
デザインは好みがあるので、どちらが良いと言うことはできませんが、背面のツートンが気になる方はiPhone7の方がいいかもしれません。
ただ、ケースを装着するとこれは関係なくなる部分ではあります。
Google PixelとiPhone7のディスプレイ比較
(C)Phone Arena
こちらはでは、ディスプレイの明るさなどを比較します。
ディスプレイサイズと解像度は下記となります。
Google Pixel | iPhone7 | |
ディスプレイサイズ | 5インチ(AMOLEDディスプレイ) | 4.7インチ (LCDディスプレイ) |
解像度 | 1080 x 1920ピクセル 441ppi | 750 x 1334ピクセル 326ppi |
ディスプレイ素材も違いますが、解像度も違います。
AMOLEDディスプレイで1080 x 1920ピクセルというと、Google Pixelの方が綺麗だと思うのですが、ここはAppleのマジックというべきか、iPhoneは実際の画素数よりも遙かに綺麗に見せます。
Google PixelとiPhone7のディスプレイの輝度などを測定し、数値で表したのが下記となります。
(C)Phone Arena
最高輝度にした場合、Google Pixelの398に対し、iPhone7は632となっています。これは数値の高い方が明るいということなので、iPhone7の方がディスプレイが明るいということになります。
iPhone7の最高輝度はGoogle Pixelの約1.6倍となるので、かなり差が出ましたね。
次は最小輝度を比較していきましょう。Google Pixelは1となっており、iPhone7は2となっています。最小輝度もiPhone7の方が若干明るいという結果になっています。
それでは、色温度はどうでしょうか。
iPhone7の6692度に対し、Google Pixelは7347度となっています。Google Pixelも良いのですが、比較するとiPhone7の方が良い結果となりました。
輝度や色温度ではiPhone7の方が良い結果でしたが、RGB/CMYという色の三原色で見た場合は、iPhone7の2.96に対しGoogle Pixelは6.32とかなりハイスコアとなっています。
グレースケールに関しては、Google Pixelの方が若干良いものの、iPhone7も大差ない結果となりました。
この結果から見ると、明るさはiPhone7の方が明るいけれど、色の忠実性に関してはGoogle Pixelの方が良いということがわかりました。
Google PixelとiPhone7のインターフェース比較
(C)Phone Arena
インターフェースについては、Google PixelはAndroid、iPhone7はiOSとなるので、かなり違いますよね。
Google PixelとiPhone7のインターフェースを比較してみます。
(C)Phone Arena
こちらがGoogle Pixelのインターフェースです。Googleブランド仕様にはなっていますが、Androidユーザーには馴染みのあるインターフェースですね。
(C)Phone Arena
こちらがiPhone7のインターフェースとなります。
iOSはAndroidと違い全てのアプリアイコンが表示されるので、Androidユーザーは驚くかと思いますが、いくつかのアプリをフォルダー分けすることができるので、画面上の散らかりは解消できます。
Wi-FiやBluetooth、明るさといったものはどちらもすぐにアクセスできます。
どちらが使いやすいというのは最終的には慣れになりますが、どちらも使いやすく設計されています。
Google PixelとiPhone7のシステムパフォーマンス比較
(C)Phone Arena
Google PixelとiPhone7のCPUやメモリ性能の比較となります。
Google PixelとiPhone7のスペックは下記となります。
Google Pixel | iPhone7 | |
CPU | Snapdragon 8212.15GHz + 1.6GHzのクアッドコア | A10 Fusion |
メモリ | 4GB | 2GB |
容量 | 32GB/128GB | 32/128/256GB |
Google PixelはSnapdragonを採用していて、iPhoneはApple独自のプロセッサとなるので、比較は難しいのですが、過去様々なベンチマークでは同等、もしくはA10の方が若干良いベンチマークは出ていました。
しかし、メモリを見ると、Google Pixelの4GBに対しiPhone7は2GBと半分になります。
CPUでは互角としてもパフォーマンスにはメモリも関わってくるので、どうなるのでしょうか。
パフォーマンスベンチマークスコアは下記となります。
(C)Phone Arena
GFXBenchでは同等の結果が出ましたが、AnTuTuやその他ベンチマークでは、圧倒的にiPhone7の方が良いスコアとなっています。
中には倍以上の差がついたものもありますね。
iPhoneはスペック的数字では高くないのですが、メモリ処理などがうまいのですね。
これは、Androidは弾片化が起こるのに対し、iPhoneも弾片化はあるもののAndroidより深刻ではない、という点が反映しているのではないかと思います。
AppleはパソコンのMacにおいても弾片化がWindowsに比べて少ないので、OSレベルの問題としてOSが良く出来ているのだと思われます。
Google PixelとiPhone7のカメラ比較
(C)Phone Arena
次にGoogle PixelとiPhone7のカメラ比較となります。
カメラ性能に関しては、DxOMarkでGoogle Pixelがスマホカメラ最高スコアを出しています。
ここでは、カメラクオリティだけでなく、写真を撮る際のカメラアプリのインターフェースも比較します。
(C)Phone Arena
少し小さいですが、こちらがGoogle Pixelのカメラアプリのインターフェースとなります。
(C)Phone Arena
こちらはiPhone7のカメラアプリのインターフェースとなります。
全く違ったインターフェースとなるため、どちらが良いというのは難しいですね。
それでは、次にカメラクオリティの比較です。
(C)Phone Arena
こちらはGoogle Pixelで屋外での撮影です。
(C)Phone Arena
こちらはiPhone7で同じ場所を撮影したものです。
Google Pixelの方がいろも輪郭もくっきり鮮やかで綺麗です。
(C)Phone Arena
こちらはGoogle Pixelで撮影したお花です。
自然な色が出ていますね。
(C)Phone Arena
こちらはiPhone7で同じ花を撮影したものですが、色補正が強いですね。
(C)Phone Arena
こちらは夜間の外でのポートレートです。
暗い中でも人物の顔ははっきり認識できます。
(C)Phone Arena
こちらはiPhone7で同じように撮影したものですが、人物の顔が暗くなっています。
Google PixelはDxOMarkで伊達にスマホカメラ最高スコアを出していないな、と思えるハイクオリティです。
カメラクオリティはGoogle Pixelの圧倒的勝利です。
では、カメラスピードはどうなのでしょうか。
(C)Phone Arena
写真を撮るまでの早さは、若干Google Pixelの方が早いくらいで互角となっていますが、HDR撮影をする場合はiPhone7の方が早くなっています。
Google PixelとiPhone7の動画撮影比較
次はGoogle PixelとiPhone7での動画撮影を比較します。
実際にGoogle PixelとiPhone7で撮影された動画をご覧下さい。
まずは、Google Pixelで4K撮影された動画です。
次にiPhone7で4Kで撮影された動画です。
iPhone7で撮影された動画も綺麗なのですが、Google Pixelで撮影された動画の方がブレがなく綺麗です。
Google Pixelは静止画・動画ともに綺麗でクオリティが高いことがわかります。
Google PixelとiPhone7のオーディオ比較
(C)Phone Arena
次はGoogle PixelとiPhone7のオーディオ比較です。
iPhone7は3.5mmイヤホンジャックを廃止し、どう変わったのでしょうか。
ヘッドホン出力とスピーカー出力で比較してみました。
(C)Phone Arena
スピーカー出力では、Google PixelとiPhone7は互角となっていますが、ヘッドホン出力においてはiPhone7が圧倒的に良いスコアを出しています。
もちろん、音というのは好みや音楽の種類にもよるのですが、ヘッドホン出力においてはiPhone7の方が良い音だということがわかります。
Google PixelとiPhone7のバッテリー比較
スマートフォンを使用する上で気になるものの1つのバッテリーがありますよね。
Google PixelとiPhone7のバッテリーはどうでしょうか。
(C)Phone Arena
バッテリー持ちに関しては、Google PixelとiPhone7ともに互角となりました。
ですが、充電時間を比較した場合は、Google Pixelの方が早く充電が終わります。
これは、クイックチャージのおかげですね。
急いでいる時などは、この早く充電できるというのはとてもありがたいですよね。
Google PixelとiPhone7比較まとめ
(C)Phone Arena
各項目でGoogle PixelとiPhone7を比較していきましたが、いかがでしたか?
ベンチマークスコアに関してはiPhone7の圧倒的勝利となりましたが、カメラクオリティや充電の短さなどGoogle Pixelの魅力が光る点のありました。
Google PixelとiPhone7の良い点をまとめると以下のようになります。
Google Pixelの良い点
Google Pixelの良い点は下記のようになります。
- 充電時間が短い
- 3.5mmヘッドホンジャックあり
- 高解像度ディスプレイ
充電時間が短いのは、ユーザーとしてはとてもありがたいですし、ディスプレイの高解像度も良いですね。
ヘッドホンジャックに関しては、今後のスマホは3.5mmヘッドホンジャックは廃止の方向へ進むようですが、現段階ではまだヘッドホンジャックがあった方がいいかもしれません。
Phone ArenaではGoogle Pixelの良い点を上記の3つとしていましたが、個人的には、カメラクオリティが入っていないのが不思議です。
iPhone7の良い点
次にiPhone7の良い点は下記です。
- 明るいディスプレイ
- カラーバリエーションと容量オプション
- スリムな形状
- ステレオスピーカー
ディスプレイの輝度、そしてカラーバリエーションの豊富さというのはわかるのですが、ステレオスピーカーが入っているのが少し不思議でした。
確かに、iPhone7の方が若干良かったのですが、本当にわずかな差だったので、これは互角なので特にiPhone7の良い点ではないような気がするのですが。
iPhone7の良い点は、それよりもベンチマークスコアの高さではないでしょうか。
つまり、処理能力が高いということで、スマートフォンにおいては重要な点だと思うのですが。
総合的に見ると、iPhone7の方がベンチマークスコアが良いので、良いかなと思うのですが、Google Pixelのカメラクオリティとバッテリーはとても魅力的です。
どちらも得意分野が違うので、どちらが買いか、というのは難しいですが、あえて言うなら、「処理能力ならiPhone7」、「カメラやバッテリーならGoogle Pixel」となります。
sauce:Phone Arena
今回の記事に関連する記事:
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