アメリカでも本日から発売になった、ソニーのXperia X Compact。
カメラ性能が進化したことは、以前にもお伝えしましたが、では全体的にはどうなのか、気になるところだと思います。
Phone ArenaでXperia X Compactのレビューがありましたので、お伝えします。
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Xperia X Compactレビュー
まずは、Xperia X Compactのレビュー動画をご覧下さい。
英語ですが、スマートフォンを触ってのことなので、英語がわからなくても伝わると思います。
これで、Xperia X Compactの全体像は掴めたのではないかと思います。
それでは、個別に見て行きましょう。
デザイン
(C)Phone Arena
デザインは、本来主観的なものではありますが、Xperia X Compactは「手やポケットに良く収まる」とPhone Arenaでは言っています。
ただし、「ロックキーなどが小さい」と言われています。
確かに、4.6インチという片手で持てるサイズ、そして角に丸みのあるデザイン、そして厚みも9.5mmとちょうど良いサイズ感となっています。なので、持ちやすいのでしょうね。
そして、癖のあるデザインではないので、万人受けするのではないでしょうか。昔からのソニーのスマホのデザインの伝統は守られていると言います。
あまり好き嫌いのないデザインだと思います。
また、素材に関しては、プラスティック製だけれども、光沢があるので指紋が付きやすい、としています。
しかしプラスティック製はガラス製と比べて軽いのが魅力です。「スマホは軽い方がいい」という方には良いモデルだと思います。
指紋認証機能は、USモデルには搭載されていませんが、右側サイドにある電源ボタンで指紋認証が出来ます。
これも、指紋認証機能を搭載している他のXperia機種と同じです。
ディスプレイ
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一言で言うと、「屋外でも見やすいディスプレイ」です。
スマホを使うのは家の中だけではありません。外で使うことの方が圧倒的に多いと思います。
なので、「屋外でも見やすい」というのはとてもポイントが高いのではないでしょうか。
Xperia X Compactはディスプレイ解像度が720×1280ピクセルで、パネルはIPS-LCDを採用しています。
パネルは低反射で明るく、また587Nitと視野角が非常に良く、直射日光の下でも画面を見るのに十分だということです。
ディスプレイの発色は、他のXperia機種同様、寒色系ですが、色温度の調整が出来るので、自分の好みの色温度に変えることができます。
なので、もし寒色系があまり好きではないなら、色温度で青みを下げ、赤みを上げるなどして自分の好みの色温度に調整ができるので、あまり色温度は気にしなくても良いかもしれません。
それでは、ディスプレイクオリティを数値化して、他機種と比べるとどうでしょうか。
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最大光度はXperia Z5 compactより落ちているものの、十分な明るさです。ただし、コントラストではXperia Z5 compactやiPhone6に負けてしまいました。
色温度は良くありませんね。これは寒色系のためでしょうか?RBGやグレイスケールは平均的となっています。
インターフェイス
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インターフェイスはAndroid Marshmallowを生かしたソニーのインターフェイスとなっており、そのためのXperiaアプリも多くあるそうです。
こんな感じですね。
(C)Phone Arena
文字キーボードは、SwiftKeyではなく、Googleを採用。
片手での操作がとても簡単だということです。これはサイズも関係していますね。
スマートフォンを使いやすくするアプリが搭載されていて、スクリーンに関する設定も簡単にできるようになっています。
プロセッサーとメモリ
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性能を大きく左右するのが、CPUですが、Xperia X CompactのCPUはSnapdragon 650を搭載しています。
昨年のXperia Z5 CompactはSnapdragon 810を搭載していたので、CPUスペックで行くと、「かなり落ちた」と思ってしまいますが、Phone Arenaは「見劣りすることはない」と評しています。
3Dゲームをしたりしても、なんら問題がないそうです。
では、ベンチマークはどうなのでしょうか。
(C)Phone Arena
先ほど、Xperia Z5 compactを引き合いに出しましたが、ベンチマークには、Xperia Z5 compactもあります。
しかし、各種ベンチマークを見てみると、Xperia X Compactは決してXperia Z5 compactに負けていませんね。
それどころか、Xperia Z5 compactを上回っているものの方が多いです。
AnTuTuでは、Xperia X Compactが一番スコアが高く、次いでXpria Z5 Compact、iPhone6と続きますが、Xperia Z5 compactとも結構なスコア差をつけています。
GFXベンチマークではXperia Z5 compactより下回ってしまいましたが、総体的に見て、決してXperia Z5 compactに見劣りすることはなく、逆に優れている面が多いと言えます。
2年前に発売されたiPhone6とは比べものにならないくらいですね。
恐らく、これがヘキサコアの実力なのでしょうね。
なので、Snapdragon 650だからと言って、Xperia X Compactの性能に不安を持つ必要はない、と言えます。
カメラ
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Xperia X Compactと言えば、トリプルセンサーを搭載し、レンズはソニーのGレンズを搭載し、とてもカメラに力を入れた機種です。
Xperia XZと違い、4Kには対応していませんが、この価格帯のスマートフォンとしてはかなり高スペックなカメラとなります。
Phone ArenaはXperia X Compactのカメラに対し、「小さなピクセルサイズは補えないが、連続オートフォーカスは最良」と評しています。
Androidを製造するメーカーの中で、ソニーはメガピクセルに焦点を当てたうちのメーカーの一つで、Xperia X Compactのカメラ画素数は2300万画素と、かなりの高画質となります。
搭載されたオートフォーカスセンサ、イメージセンサー、そしてRGBC-IR センサーというトリプルセンサー搭載になったことにより、「より高速に、そして色は正確になっている」と言われています。
また、カメラに任せっきりではなく、デジカメのように手動モードで撮ることもできます。
それが、こちらですね。
スマホカメラとは思えないですね。本当にデジカメのようです。
これで、ホワイトバランスなど細かく設定して最適な写真を撮ることができます。
それでは、Xperia X Compactで撮影された写真サンプルを見てみましょう。
(C)Phone Arena
(C)Phone Arena
(C)Phone Arena
(C)Phone Arena
比較的、暗所で撮られた写真が多いですが、暗くなりすぎずに、くっきりと、自然な色あいだけれども色鮮やかに撮れていますね。
他に、同じ物を他機種と撮った比較画像もありますのでご覧下さい。
こちらは、一番左上の女性の髪から猫の耳の部分を撮り、拡大したものです。
こうしてみると、みんな色味が違いますね。
Galaxy A3は綺麗ではありますが、青みが強くまた茶色がかなり濃く出ていて、不自然さを感じます。
これは、レンズによりかなりの色補正が行われているんですね。
また、Xperia Z5 compactもXperia X Compactと同じ2300万画素ですが、色味が結構違いますね。
この差は、Xperia X Compactに搭載されたRGBC-IR センサーによるものです。
(C)Phone Arena
こちらはISOチャートになります。
モノトーンなのですが、やはり機種によりかなり違いますね。
Xperia X Compactが一番大きく色もくっきりしています。Xperia Z5 compactは白い部分が赤みがかっていますね。
写真サンプルを見た後は、カメラスピードを見てみましょう。
(C)Phone Arena
カメラスピードでは大きな差が出ましたね。
写真を撮るまでの速度、HDR撮影の速度ともにXperia X Compactが最速となっています。
それに次いで早いのがiPhone6です。Xperia Z5 compactと比べると1.5倍ほどの速さとなっています。
また、ビデオに関しては、昨日『Xperia XZ/X Compactの動画サンプル!手ぶれ補正が効いていてとても綺麗に』に掲載してありますのでご覧下さい。
手ぶれがなく、とても綺麗ですよ。
マルチメディア
XperiaではGoogle Photoの写真から、独自のアルバムギャラリーを作成し、また独自のアプリを使用して、写真や動画の編集をしたりすることが出来ます。
音楽プレーヤーは、ロスレスオーディオをサポートし、Sフォースフロントサウンドスピーカーから出力されます。
もちろん、ハイレゾ対応となっています。
それでは、オーディオ性能を数値化してみてみましょう。
(C)Phone Arena
ヘッドホン出力した場合のパワーは最下位となってしまいました。iPhone6の半分以下です。
対して、スピーカー出力した場合は、最下位ではありますが、Galaxy A6とは僅差で、Xperia Z5 compactともそれほどの差を感じません。
バッテリー
(C)Phone Arena
Xperia ZシリーズのCompactでは、バッテリーは「2日持つ」と言われていました。では、Xperia X Compactはどうでしょうか。
(C)Phone Arena
Galaxy A3には劣りますが、9時間49分となっており、Xperia Z5の9時間27分を22分ですが上回っています。
次に充電時間ですが、こちらは148分と僅差ではありますが最も遅くなっています。確かにXperia Z5 compactやiPhone6と比べると、ほんの数分の差なので、大差ないのですが、148分というと2時間以上かかることになります。
Phone Arenaでは、「"2日持つ" というのは維持されているようだが、充電時間の2時間は長い」と評しています。
ただ、バッテリーライフテストは、以前『Xperia X Compactのバッテリー持ちはXperia Z3/Z5 Compactと比較して下回る!』でもご紹介しているのですが、そちらは、通話、ブラウジング、動画再生と使用用途を限定していたためか、こちらのバッテリーライフとは若干違いがありますね。
以前のバッテリーライフテスト結果では、2日は持たないのではないか、と思いましたが、そうでもないようですね。
お世辞にも、「バッテリー持ちがとても良い」とは言えませんが、2日持つのであれば良いのではないでしょうか。
まとめ
各項目ごとにレビューしてみましたが、いかがでしたか?
正直、「最高の機種!」、「最高のパフォーマンス!」とは言えません。
しかし、Xperia X Compactはアメリカでは$499.99(約50,250円)です。もちろん、日本で発売される際にはもう少し高くなるとは思いますが、それでも価格から考えたら「十分な機能性」と言えます。
何よりも、この価格帯のスマートフォンでこのカメラ性能というのは、他に見当たりません。
ディスプレイも屋外で見やすいように低反射になっています。こういった細かい面でユーザーをサポートしてくれています。
もちろん、高性能を求めたら、ハイエンドモデルしかありません。しかし、ハイエンドモデルだと価格もかなり高くなり、9万円から10万円台となります。
そういった価格差からすると、Xperia X Compactは「ハイエンドモデルではないけれど、それに劣らない性能」と言えるのではないでしょうか。
Xperia X Compactは買いかどうか?と聞かれたら、「買って間違いはない機種」と言えます。
source:Phone Arena
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『Xperia XZ/X Compactの動画サンプル!手ぶれ補正が効いていてとても綺麗に』
『Xperia X Compactのバッテリー持ちはXperia Z3/Z5 Compactと比較して下回る!』