ドコモ、au、ソフトバンクから11月10日発売とのアナウンスがされたXperia XZ1。
Xperia XZ1発売間近ということで、海外レビューまとめをお届けします。
Xperia XZ1レビュー
日本ではまだ発売されていませんが、海外では既に発売されているXperia XZ1。
発売前にして、購入を迷っている方もいるかと思います。
そこで、海外でのXperia XZ1のレビューをまとめてみたいと思います。
但し、こちらのレビューは海外版Xperia XZ1となりますので、日本で発売されるものとは若干異なる場合がありますのでご注意下さい。
デザイン
良くも悪くもソニーの伝統的デザインと言えます。
サイズは変わって来てはいるものの、Xperia XZからあまりデザインの変更はありません。
Galaxyなどと比較するとデザインの変化や冒険がない、という見方もありますが、ソニーらしさを守っているとも言えます。
最近、スマホのデザインが各メーカーとも似た感じになりつつある中、Xperiaは一目見て「ソニーだ!」とわかります。
Xperia XZ1はメタルなので、上品に見えます。安っぽく見えないというのはいいですよね。
そして手へのフィット感ですが、側面からカーブを描いていて、丸みがあるので、持った時に手馴染みが良くなっています。
これは、Xperia XZから変わりません。
一度持ってみるとわかるのですが、Xperia Zシリーズの角張ったデザインの頃とフィット感は全く違い、本当に手にしっくり来るんですね。
手にフィットすると、落としてしまうことも減るので、ここはポイントが高いですね。
iPhone8、Galaxy S8、LG G6とデザインを比較してみました。
Galaxy S8やLG G6はベゼルレスなのが目立ちます。
本体サイズの大きさとしてはGalaxy S8やLG G6とほぼ同じです。ただし、Xperia XZ1はベゼルレスとは言えないため、ディスプレイサイズは少し小さくなります。
ディスプレイ
Xperia XZ1は16:9という伝統的なアスペクト比となっています。
IPS-LCDディスプレイでとても鮮やかな色です。
解像度は1920x1080ピクセルと4Kディスプレイではありませんが、十分です。
また、Xperia XZ1はHDRコンテンツをサポートしているので、Amazon Prime VideoまたはNetflixのストリーミングにもぴったりです。
ディスプレイクオリティは下記の通りです。
パフォーマンス
Xperia XZ1はCPUにSnapdragon 835を採用しているため、ゲームなど負荷のかかるアプリでももたつくことはありません。
サイドバイサイドのマルチタスキングも操作性はスムーズで文句はありません。
また、Xperia XZ1の内蔵ストレージは64GBですが、OSがかなりの比重を占めるため、ユーザーが使用できるのは54GB程度となります。
もっとも、これはXperia XZ1だけの問題ではなく、その他Androidスマホで共通して言えることです。
ストレージの空きが足りない場合は、microSDカードが利用できるので写真や音楽などはmicroSDカードに入れるのが良いですね。
microSDカードは256GBまで可能です。
その他の機種とのパフォーマンスベンチマークは下記のようになります。
各ベンチマークでiPhone8がダントツとなっていますが、iPhone8はOSがiOSのため比べるのは少し無理があります。
同じAndroidのGalaxy S8やLG G6と比べてみるとBasemarkやGeekbenchではGalaxy S8と比べ若干落ちますが、総体的にみてGalaxy S8と大差はなく、LG G6よりは若干良いと言えます。
カメラ
Xperia XZ1のカメラ解像度はメインカメラが1920万画素でフロントカメラが1320万画素と十分な画素数です。
また、メイン・フロントカメラ共にMotion Eyeカメラシステムを搭載しているので、決定的な一瞬を逃しません。
また、ただ撮るだけではなく、スローモーションビデオを撮影することができます。
これはとても魅力的ですね。
また、3つのセンサーを搭載しているので、どんなシーンでも綺麗に撮影することができます。
カメラスピードは下記のようになっています。
Galaxy S8よりは若干落ちてしまいますが、総体的に見てLG G6よりは良いようですね。
静止画
それでは、Xperia XZ1で撮影された写真(静止画)をご覧下さい。
まずは屋外です。
色も明るく、実物の色に忠実ですね。拡大すると少し荒さが見えます。
続いてポートレートです。
まずは、屋外でのポートレートから。
次に室内のポートレート。
どちらも明るく、十分なのではないでしょうか。
続いて植物です。
どちらも背景がいい具合にボケていますね。
これは、安いデジカメでも難しいものですが、Xperia XZ1ではバッチリです。
次は室内です。
本の背表紙がとてもリアルです。色に忠実なことがここでもわかります。
3D作成アプリ
Xperia XZ1はただ写真を撮るだけではなく、3Dまで作ることができます。
カメラで撮った画像から3Dを作ります。
こんな風に合成することも...。
そして作成した3DはSNSでシェアしたり、書き出すことができます。
動画
Xperia XZ1では4K動画を撮影することもできます。
動画サンプルをご覧下さい。
続いて夜間の屋外で4K撮影したものです。
夜間の光の少ない中でも綺麗に撮れていますね。
スマホでこれだけ撮れれば十分なのではないでしょうか。
また、動画内の音声がはっきりしていて良いことに注目です。
その他に、960fpsのスローモーションビデオをキャプチャすることもできますが、これはクリップ全体を録音して肝心の部分を遅くすることができないため、キャプチャするのが難しい場合があります。
ですが、撮影中にスーパースローモーションボタンをタップすると、およそ5分の1秒の長さが6秒に伸びます。
音楽
Xperia XZ1は最近のハイエンドモデルらしく、ハイレゾ対応になっています。
ソニーによると、フロントステレオスピーカーの音量が約50%アップしたということです。
Xperia XZ1では従来のイヤホンジャックが使用できますが、もちろんワイヤレスイヤホンなども使用できます。
ワイヤレス接続した場合、AptXとLDACのコーデックをサポートしているため、Bluetooth経由でより正確なサウンドが得られます。
ただし、フロントスピーカーの音質については、少し残念な音質と言わざるを得ません。
オーディオアウトぷっとのベンチマークは下記となります。
若干ではありますが、LG G6より下で4機種の中では一番悪い結果となっています。
これは少し残念ですね。
バッテリー持ち
スマホで一番気になるのがバッテリー持ちではないでしょうか。
Xperia XZ1のバッテリーは2,700mAhで、最近のハイエンドモデルでは3,000mAhが多いので少し心配になりますね。
しかし、それでも朝から普通に使用した場合、夜までバッテリーは持つということです。
Xperia XZ1は、従来のXperiaと同じくSTAMINAモードが搭載されているのでSTAMINAモードを有効にすることで、バッテリーをより長く持つようにできます。
次に充電ですが、ワイヤレス充電はできませんが、高速充電が可能です。
クイックテストでは、QuickCharge 3.0パワーレンガは約30分でバッテリーを25%から70%まで充電することができました。
バッテリー持ちと充電のベンチマークはご覧の通りです。
Galaxy S8よりバッテリー持ちが悪いという結果になっていますが、Galaxy S8はバッテリー容量が3,000mAhなので容量からすると互角と言えるのではないでしょうか。
また、LG G6はバッテリーが3,300mAhなのでXperia XZ1の方がバッテリー容量が少ないけれど長持ちする、という結果になっています。
ただし、充電となると、バッテリーが3,300mAhのLG G6より遅く、Galaxy S8よりも遅いという結果になっています。
バッテリー持ちは良いので、もう少し高速充電が可能になると良いですね。
それでも充電速度はiPhone8と同等となっています。
最後にXperia XZ1のレビュー動画をご覧下さい。
まとめ
ソニーは独自の方法でスマートフォンを作るという原則に忠実であると言えます。
他メーカーの模倣をするのではなく、デザインやアイデアを借りることもなく、トレンド機能を模倣することもありません。
あくまでも、"ソニー" としてのスマートフォン作りをしていると言えます。
ただし、市場での生き残りを考えるなら、デュアルカメラの採用やベゼルレスなどを検討してもいいかもしれません。
確かに、他メーカーに比べると先進的とは言えませんが、"スマートフォン" というものに忠実で耐水性やカメラなどは評価に値します。
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