先日、AppleがiPhone6sのシャットダウン問題で修理プログラムを発表しました。
この問題は、「充電があるのに突然落ちる」と言われていますが、不具合はそれだけではありません。
筆者のiPhone6sで起こった事例とその際にやったことをまとめてみました。
iPhone6sの電源問題はシャットダウンだけじゃない
筆者が使っているのは、iPhone6sです。
購入したのが、2015年10月。
先日、Appleが発表したiPhone6sのシャットダウン不具合修理プログラムの対象機種です。
筆者のiPhone6sでシャットダウン問題が起きたのは、購入してしばらくしてからですが、頻度としてはそれほどではありませんでした。
バッテリー残量が50%以上あるのに、iPhoneを使用中に突然落ちます。
これは、一般的に言われているiPhone6sのシャットダウン問題ですね。
しかし、Appleが不具合修理プログラムを発表する前から、バッテリーの減りが異様に早くなり、そのうち、充電がまともにできなくなりました。
症状としては以下の通りです。
- iPhone使用中に突然電源が落ちる
- Lightningケーブル(純正)を挿すと充電中の雷マークは出るけれど充電できない
- コンセントの場所を変えても充電できない
- 充電器をiPhoneに付属されているものに変えても充電できない
- Lightningケーブルを純正やMFi認定ケーブルに変えても充電できない
- たまに充電できても、充電に異様に時間がかかる
- フル充電にしてすぐに電源を落として再度つけるとバッテリーがないと出る
これは、一気に起こったことではありません。
最初は、シャットダウン問題のみ。
それが、充電できない、といった問題が出たしたのは、少し前からです。
それでも、最初はコンセントを変えたりしているうちに、うまくすれば充電できることがありました。
しかし、日に日にそれができなくなっていきました。
そのときはまだ、Appleの発表が出ていなかったので、通常の、"iPhoneが充電できない" 問題として対処していました。
そして、ある日完全に充電がおかしくなり、なんとかiTunesに繋げバックアップを取り、iPhoneを初期化しました。
Appleから発表があったのは、まさしくそんな時だったので、修理対象機種か判別するためのシリアルナンバーさえ確認できなくなる可能性があったので、なんとかバッテリーがある時にシリアルナンバーだけ控えておきました。
Appleから発表があるまでに、iPhoneが充電できない場合としてとった方法は下記です。
- iPhoneを再起動する
ケーブルを外し、iPhoneの電源を落とし、しばらくしてから電源を入れます - Macやパソコンで充電している場合は、Macやパソコンを再起動する
- Apple純正ケーブルを使用する
MFi認定ケーブルもありますが、一番確かなのはApple純正ケーブルです - iPhoneに付属しているコンセントで充電する
その他の充電器を使っている場合は試してみて下さい - 充電器を挿すコンセント口を変える
たこ足配線などの場合は、壁に直接コンセントを挿すなどして下さい - Lightningケーブルの端子部を綿棒やタオルなどで拭く
端子部に埃などが噛んでいて充電できない場合もあります - iPhone本体の充電ポートに埃がないかチェックする
こちらのポート側に埃が溜まっていても充電できないので、空気をかけたり、ピンなどで端子部を痛めないように埃を取ります - iPhoneのバックアップを取り初期化する
iTunesにiPhoneを繋げ、バックアップを取りiPhoneをリセットし、復元します。OSが問題の場合などはこれで解決することがあります
普通の、「iPhoneが充電できない」という場合は、7までのチェックで必ず充電できるようになります。
しかし、8のiPhoneをリセットしても解決しない場合はiPhone本体の問題となります。
そして、今回私が一番困ったのは電源さえまともに入らなくなったため、iTunesでバックアップを取るのが大変だったことです。
当然ですが、iPhoneが起動していないとiTunesに繋げてもiPhoneは認識されません。
ですから、少しでもいいから充電ができていないといけません。
筆者の場合、この時すでに「充電できるのは時の運」になっていたため、Macに繋いでもiTunesに認識されず何時間も苦労しました。
なので、iPhoneの電源周りで不具合が出てきたら、まだ電源が入るうちにiTunesにてバックアップを取っておくことをおすすめします。
また、筆者の場合、iPhoneをリセットしても解決されず、時の運でなんとか充電しても一瞬後には電源が落ちたり、バッテリーフルで電源を切っても次に電源を入れたときはバッテリーがゼロになるというようになりましたので、Appleに問い合わせるために必要なシリアルナンバーを控えておきました。
iPhoneに不具合がある場合は、iTunesのバックアップを取ることと念のためにシリアルナンバーを控えておくことをおすすめします。
そうすれば、仮にiPhoneの電源が入らなくなっても、Appleに問い合わせることができます。
シリアルナンバーがわからないと困りますよ。
修理プログラムは混んでいるから配送がおすすめ
これは、iPhone6sのシャットダウン不具合修理プログラムの場合ですが、今回のシャットダウン不具合修理の対象機種のシリアルナンバーは下記と言われています。
見るのは、シリアルナンバーの4番目と5番目で、下記に該当していたら対象期間の可能性が高いです。
Q4•Q5•Q6•Q7•Q8•Q9 QC•QD•QF•QG•QH
ただ、これに該当しても診断ソフトで対象外となることもあるようなので、必ずAppleに確認して下さい。
対象機種と思われる場合は、以下の場所で確認して貰います
- Apple Storeのジーニアスバーへ持ち込む
- Apple正規サービスプロバイダへ持ち込む
- Appleサポートへ電話する
- Appleサポートへチャットする
ただ、仕事をしていたりすると、Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込む時間がなかったりするので、サポートへの電話かチャットが一番手軽かもしれません。
それにもし、持ち込んでも、対象機種でなければ無駄足になってしまいます。
次に、対象機種とわかった場合、ジーニアスバーや正規サービスプロバイダに持ち込むかApple手配の引き取りとなります。
しかし、現在、iPhone6sの修理プログラムでiPhone6s用のバッテリーが足りないという事態に陥っているようです。
そのため、Apple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込んでも、その場での修理ではなく、引き取りで、再度引き取りに行かないといけなくなっています。
ジーニアスバーなどは予約を取って行くのに、これじゃ意味がないですよね。
東京では、バッテリー入荷まで2週間というところもあるようです。これは場所によりますので、地方などではまた違うと思いますが、Apple自体にバッテリーがないので、最低1週間はかかります。
ちなみに、Appleの引き取り修理の場合は5日-7日ということなので、Apple Storeなどより若干早いようです。
なので引き取りに行く手間等を考えると、Appleに引き取りをお願いするのが一番早いですね。
筆者はネットで混雑を知っていたのと、Apple Storeや正規サービスプロバイダが遠方なのでさくっと引き取りをお願いしました。
Appleにお願いすると、クロネコヤマトの集荷を手配してくれるので、忙しい人でも大丈夫です。
ちなみに、Appleに修理に出す際には、ケースを取ることはもちろん、液晶保護フィルムも外し、SIMカードも取り外します。
また、液晶が割れていたり、他の故障がある場合はその故障修理後となるので、こちらの修理は有償となるのでご注意下さい。
最後に気になる、iPhone6s修理中の代替え機ですが、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアの場合はキャリアに言うことで代替え機を貸し出してくれます。
AppleからSIMフリーを購入した方はAppleの方で貸し出してくれるようです。
筆者はドコモで複数台持ちなので、SIMカードを差し替えて対応していますが、auやソフトバンクではSIMロックがかかっているので、必ずキャリアから代替え機を借りて下さい。
不具合はiPhone6sだけじゃない!iOSが問題?
筆者は今回の該当のiPhone6sで、シャットダウン問題や充電されない、電源が入らなくなる、といった不具合が起きましたが、ネットを見ているとiPhone6s固有の問題ではないようですね。
Appleユーザーコミュニティなどを見ると、iPhone5からiPhone7まで幅広い機種で起こっているようです。
”バッテリーがあるとなっていたのに、数秒後にはバッテリー1%になる”、”バッテリーが残っているのにシャットダウンする”、といったまさしく、今回私が陥ったのと同じ状態になっているユーザーは国内外問わずたくさんいるようです。
しかも、iPhone6sの場合は購入間もなくから出ていますが、それ以外の機種ではiOS10.1以降に出ています。
iOS9ではなかったのに、iOS10.1にアップデート後こういった不具合が急増していることから、iOS10の不具合ではないか、という声があがっています。
ここで違うのは、iPhone6sではiOS10以前からこういった不具合が起こっていたが、iPhone6s以外ではiOS10.1以降で起きるようになったという点ですね。
考えて見ると、筆者もiOS10.1にアップデートする前はたまにシャットダウンするくらいで騙し騙し使えていましたが、iOS10.1アップデート後は充電できない、電源が入らない等しているので、iOSの不具合ということも考えられます。
こうした場合、iPhone6sの修理対象機種以外のユーザーはAppleによる不具合修正プログラムが降りてこないと解決されません。
中には、バッテリー交換修理などを出した方もいるかもしれませんが、今はiOSアップデートを待つしかないかもしれませんね。
ただ、iPhone6s修理対象機種以外の方で電源が入らない、充電されないなどとなるとiPhoneを使用することさえできないので、Appleに早めの対処をお願いしたいですね。
sauce:Macお宝鑑定団Blog、Apple
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