AppleがiOSで使う決済サービス、Apple Payはまだまだ使える国が少ないため、ヨーロッパやアジアでも早急に使えるようにするとAppleの幹部が話しているということが先日話題になりましたが、そんな中、サムスンがAndroidだけでなくiOSでも使用できるSamsungPay Miniの提供を開始するそうです。
韓国では6月からスタート
(C)ETNews
韓国のETNewsによると、サムスンは、既に使用されている『SamsungPay』のオンライン版である『SamsungPay Mini』の導入を計画しているとのこと。
仕組みは、Appleが一部の国で提供しているApple Payと同じで、クレジットカードやデビットカードを予め登録しておくと、簡単にオンラインで決済できるというもの。
既に開始されているSamsungPayがあるのに、SamsungPay Miniを開始する理由として、はSamsungPayは決済のために何回も画面を操作しなくてはいけないため、使用率が20%以下と低いために、指紋認証やIDとパスワードで簡単に決済できるSamsungPay Miniを開発したということです。
詳細はまだ明らかにされていませんが、現在のところ、サムスンカード、ロッテカード、ハナカードと言った韓国内大手カードが参加するということで、まずは韓国国内からスタートするようです。
SamsungPay MiniはApple Payを超える?
Apple Payが登場してしばらく経ちますが、現段階でもApple Payが使用できる国は、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、中国、シンガポールと6ヶ国しかありません。
そのため、ヨーロッパとアジアでの早急な導入を目指すとAppleの幹部が話しており、実際、香港やフランス、ブラジル、インドなどで対応されるということが言われています。
それでもまだ10ヶ国。世界的に普及させるのはそんなに簡単なことではありませんが、Apple Payが登場してからの時間を考えると少し遅いような気がします。
それに、仮にApple Payがヨーロッパやアジア圏内での普及を急いでも、Apple Payが使用できるのはiOS端末だけです。
しかし、今回サムスンが開始するSamsungPay Miniは世界のスマートフォンの大半を占めるAndroidとiOSに対応します。
すると、Apple Payが普及を急いでもSamsungPay Miniに及ばない可能性もあります。
SamsungPay Miniの普及にどれほどの時間がかかるかわかりませんが、Appleは急がないとサムスンに出し抜かれるかもしれませんね。
source:ETNews