発売からそろそろ2年がたつ、iPhone6とiPhone6 Plus。
まだまだ現役で使えるはずですが、最近、iPhone6とiPhone6 Plusにおいて、「画面が反応しない、灰色のバーがちらつく」という不具合が多数発生している、とiFixitが伝えています。
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iPhone6とiPhone6 Plusで画面が反応しない、灰色のバーが出現する不具合が発生
(C)iFixit
2014年秋に発売されたiPhone6とiPhone6 Plus。
その2機種で、最近、「画面が反応しない、灰色のバーがちらつく」という不具合が多数発生しているそうです。
ディスプレイがタッチ反応しないのは、当然使い物になりませんが、後者の「灰色のバーがちらつく」というものも、やはりディスプレイが使い物にならなくなるそうです。
ディスプレイが使い物にならない、ということはスマホとしてはもう「使えない」ということになるので、ユーザーとしては深刻ですよね。
まず、症状の現れているiPhone6 Plusの動画をご覧下さい。
ディスプレイ上部に灰色のバーが出ていて、画面が反応していないことがわかりますね。
この現象に対して、iFixitのJason Villmer氏は「この現象はほとんどのiPhone6やiPhone6 Plusで発生しているか、発生する可能性がある」とコメントしています。
“This issue is widespread enough that I feel like almost every iPhone 6/6+ has a touch of it (no pun intended) and are like ticking bombs just waiting to act up,”
By Jason Villmer via A Design Defect Is Breaking a Ton of iPhone 6 Pluses | iFixit
Jason Villmer氏は、この症状に週に何度も対応しているとのこと。
ということは、本当に発生件数としてはかなり多いと見て間違いないようですね。
ロジックボードのTouch ICチップが原因?
不具合が発生するには、当然ですが原因がありますよね。
では、このiPhone6とiPhone6 Plusでの「ディスプレイが反応しない、灰色のバーがちらつく」という不具合の原因は何でしょうか。
iFixitでは、この不具合の原因は「Touch IC」と呼ばれるチップが原因ではないか、としています。
英語ではありますが、その原因を解説している動画があるのでご覧下さい。
確かに、「ロジックボードが原因である」と発言しています。
不具合が出た場合の対処法はある?
不具合が発生したら、その対処法を知りたいですよね。
ですが、残念ながら、この不具合は「ロジックボードのTouch ICチップが原因」と言われているので、ユーザーにできる対処方法は存在しません。
では、どうしたらいいのか?
キャリアに持ち込むか、AppleのGeinus Barに持ち込むというのが通常ですが、この件に関して、AppleのGeinus Barに持ち込んでも保証期間内の端末しか交換などの対応はしてくれていないとのこと。
iFixitでは、「リコールするレベル」と言っているのですが、当のApple側は「ごく一部の端末で起きる不具合」と認識しているそうで、リコールをすることは現時点ではないようです。
こうなってしまうと、この不具合が発生し、かつ保証期間が過ぎてしまったユーザーは買い換えしか方法はないようです。
企業としては、リコールというのは簡単にしたいものではありませんから、わからなくもないのですが、広範囲にわたって発生している不具合の対応をしないとなると、企業イメージが悪くなり、今後のiPhoneの売上にも響くので、何らかの対応をして欲しいと思います。